七草粥~一年の健康を願って~
2022年
明けましておめでとうございます!
新年あけてから、もう1週間たちますね。
時間がたつのは早く、日常が戻ってきてあわただしく過ぎていきます。
年末年始は実家でみんなで好き焼きしたり、お煮しめ食べたり、お餅を食べたり、お餅を食べたり...
お餅メインだった気もしますが、
毎年恒例、ちょっと太ったかも...?というくらいの食べ正月でした。
そんな年末年始に酷使した胃腸を癒す「七草粥」。
...と思って食べていたのですが、実際のところはどうなんでしょう?
「七草粥」
・一年の無病息災を願って1月7日に食べる。
・正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為。
と、言われているそうです。
半分は当たっていたってところですかね。
1月7日のことを「人日(じんじつ)の節句」というそうなんですが、これは初めて知りました。
伝統的な年中行事を行う季節の節目となる日を「節句」といい、そのうちの5つが江戸時代に公的な行事&祝日とされていたそうです。
それが「5節句」と言われる、
・人日の節句...1月7日
・端午の節句...5月5日(こどもの日)
・七夕(しちせき)の節句...7月7日(七夕)
3月3日って上巳っていうんですね。
今でも祝日として残っているのは、5月5日の端午の節句だけですね。
そして、9月9日は知らなかったです...
「人日」ってどういう意味なんでしょうか?
元は、古来中国の占いの風習からきているそうなんですが、元日から6日までそれぞれ動物を当てはめた占いが行われていたとか。
元日=鶏
1月2日=狗(犬)
1月3日=羊
1月4日=猪(豚)
1月5日=牛
1月6日=馬
さらに7日には、人を占っていたそうです。
なので人の日で「人日」でしょうかね。
それぞれの日にはそれぞれの動物を殺さないようにしたりと大切にしていたそうで、7日は人に対する刑罰を行わないというような風習もあったそうです。
また、この日に7種類の野菜の入った羹(あつもの)を食べ邪気を払い、一年間の無病息災を願う風習もあったとのことです。
これが日本に伝わったのが平安時代。
一方、日本にも少し異なりますが「若菜摘み」という年始の風習があったそうです。
年の初めに芽を出し始めた草を摘み取り、新しい命をいただくこの風習と、中国から伝わった「人日」の風習が合わさって、1月7日に「七草粥」をいただくようになったと言われています。
そして、江戸時代に幕府公式の行事となり、民間にも広く知れ渡っていったそうです。
春の七草
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ
名前だけはなんとか知っていました(笑)
何かの呪文のように昔聞いた記憶があって、耳に残っています。
ただ、何の草なのか、実際に見てこれがそれだよ!って言えるかというと...さっぱりです。(--;)
言えたら、かっこいいですね!
また、それぞれの名前には意味があり、その意味も込めて、良い1年になりますようにと1月7日に食べていたのかなと思いました。
・セリ(芹)
→“競り”勝つこと
・ナズナ(薺)...ぺんぺん草
→撫でて汚れをはらうこと
→仏さまのこと
→子孫繁栄
→仏さまが安座していること
→神さまを呼ぶ鈴
→清らかで汚れのない純真さ
この意味を考えると、とてもありがたいお粥ですよね。
強力そう。
今でいうパワーフードですよね。
胃腸を休めるために食べるっていうのももちろんあるのですが、イメージがかなり変わりました。
むしろ、何かの勝負事の前に食べてもいいのではないかと思うような食べ物な気がしてきます(笑)
一般的にはこの「七草」ですが、地方によりそれぞれ異なった風習もあるようで、全く違う材料(ごぼう、にんじん、こんにゃく、豆腐etc...)を入れて作った七草粥を食べたり、はたまた全く違う名前の汁物を食べたり、7日ではなく15日とか16日に食べたりと様々なようです。
その土地ならではの風習がそれぞれあって面白いですね。
ちなみに、1月7日は「新年初めて爪を切るといい日」とも言われているそうです。
風邪をひかなくなるとか。いろんな言い伝えがありますね。
今年まだ爪を切っていなかったので、せっかくだし1月7日に切りたいと思います。
毎年の流れ作業のように、なあなあとしていたこの行事ですが、こうやって由来を知ることで今までとは少し違う気持ちで迎えられそうです。
無病息災を願い、胃を休めたいと思います。